上K

トウキョウソナタの上Kのネタバレレビュー・内容・結末

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

とっても面白かった、ファミリー群像劇。
スムーズに壊れていくような家族。
それでも、一旦全部ぶっ壊れて各々が死を明確に意識してからの、月の光…。これは口開けてぼーっと聞き入ってしまった。崩壊した家庭なのに、月の光が架け橋となって、素敵なイメージすら浮かんだ。

深刻さや不穏さを、軽やかに滑稽に扱う黒沢監督のバランス感覚にはいつも惹かれる。軽視とは明確に違う。
人のおかしさに敬意を払いつつ戯れているような。素敵な大人の語り口を感じる。
上K

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