ヒロオさん

ペイ・フォワード 可能の王国のヒロオさんのレビュー・感想・評価

3.6
1人の少年が、自分が受けた善意を他の3人の人に返す「ペイフォワード」という試みを始め、身近な人を変えていく話。

思っていた話とは違った。
主人公の少年が積極的に社会と関わりを持ち、「ペイフォワード」の輪が広がっていく様が描かれるのかと思いきや、結構内輪の話だった。

ストーリーの大部分を占めるのは、少年の母親と、少年の学校の先生の恋愛。
少年はシングルマザーでアル中の母親の人生を良くするために、先生とくっつかせようとするのだが、それって恩渡しになってるの…?と思ってしまった。

親子ぐるみで先生と心を通じ合わせていく様は悪くはなかったが、この映画に期待するところではなかった気がして、なんかモヤモヤする。

ラストも観客を泣かせるために無理やり作った展開という感じがして、気に食わなかった。
衝撃すぎて思わず「マジか」と口に出た。

とはいえペイフォワードという発想は素敵なので、私の人生にも少し取り入れたいと思った。
ヒロオさん

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