異なる階層の子として同じ日に生まれたアルフレードとオルモ。
20世紀初頭1901年から1945年イタリア解放に至るまでの時代の移り変わりと共に、変わりゆくふたりの生涯を描く。
物語は1945年イタリア解放の日から始まり、過去へと遡って行く。
まさかの5時間超え、316分の長編。
しかし、四季の移り変わりとテンポの良さで1945年へ向かいあっという間に終わってしまう。
小作人のオルモと地主のアルフレード。階層の違いにより、すれ違って行くふたりをなんとも切なくも美しく描き出された名作。
時代背景の知識は無いに等しかったが、本作品は大変分かりやすく作られている。
そう言う意味では、禁酒法時代の二人のギャングの生涯を描いた長編『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984)』よりは観やすいかもしれない。(全体的な面白さで言えばこちらの方が軍配は上がるかもしれないが)