1900年の作品情報・感想・評価

「1900年」に投稿された感想・評価

naoshi

naoshiの感想・評価

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目を引くアイデアとストラーロの艶めかしいショットの5時間。まったく飽きない。
冒頭の映像からしてもう泣きそう、ヤバいです。絵だけで泣かせてくれるとは…
戦争と革命の時代、20世紀イタリアの超大河ロマン。ちょくちょく牛や馬がウンコしているのにも泣きそうになりました。5時間16分という長さは、必要でしたねこれは。
sonozy

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4.5
原題: NOVECENTO(=20世紀 / 1900年代)
ベルナルド・ベルトルッチ監督による5時間16分に及ぶ叙事詩的作品。
脚本はベルトリッチと弟ジュゼッペ、フランコ・アルカッリの3人で2年以上をかけたとのこと。

エミリア=ロマーニャ地方にあるベルリンギエリ農園が舞台。
当主の老人アルフレード(バート・ランカスター)は次男の子供(孫)に同名のアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)と名付け可愛がる。
アルフレードは農園で働く、父のいない(不明な)オルモ(ジェラール・ドパルデュー)と、身分が違いながらも友達だった。
2人の成長と共に、時代は大きく変化していく。

農民を仕切るファシストのアッティラ(ドナルド・サザーランド)とその妻レジーナ(ラウラ・ベッティ)のサイコぶり。(この2人がサイテー過ぎます。特にあの残虐なシーンは見たくなかった...)
アルフレードの妻となるアーダ(ドミニク・サンダ)の危険なエロティシズム。。。

ヴィットリオ・ストラーロによる美しい映像、エンニオ・モリコーネの音楽で、ファシスト vs パルチザンの闘いへと向かう、ほぼ100年間に及ぶ大河ドラマ的なストーリー。

ロバート・デ・ニーロ出演&エンリオ・モリコーネの音楽という事で、同じく3時間25分と長尺のセルジオ・レオーネ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を思い出します。
いずれも、途中分断しながらの鑑賞ですが、長さが気にならず、引き込まれました。
al

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3.1
ジェラール・ドパリュデューのファンの方に薦められてようやく鑑賞。
ベルトリッチの作品は何作か鑑賞したが、どうも好きになれない。。今作もロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパリュデュー、ドミニク・サンダという豪華出演者とエンニオ・モリコーネが音楽を担当しているということで、期待大だったのだが。
大作の中でもお気に入りの作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のような重層的で大いに満足感の得られるものではなかった。
イタリア史について勉強不足だったこともあるのかも。

ドナルド・サザーランドの不気味な笑みが脳裏に焼き付いている。
同じ日に生まれたアルフレードとオルモを主人公に、3代もしくは4代に渡る地主と小作人との相克を通して1900年代のイタリア史を描く。堂々5時間16分の巨大作品。2つの大戦を挟んで、共産主義、ファシズム、社会主義、資本主義と主義主張が人々を巻き込みうねりねじれた激動の時代ですね。同じイタリア史を描いた「山猫」と比べると、貴族階級からの目線とプロレタリアート側からの目線との違いがあり、共産主義に寄り添う視線です。
呑芙庵

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4.0
百年の孤独

機関車に轢かれずとも上を通られる地主ってのがイタリアにおける革命のうまい隠喩になっている、傑作。暗殺の森よりは抑えられた映像により映画らしい集中を感じられた、5時間!
Ryuga

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3.1
長い。多分これまで見た映画の中で一番長かった。まさかインターナショナルを二作連続で聞くとは思わなかった。
イタリア現代史を立場の異なる二人の青年の視点から描いた叙述詩。ベルトルッチ作品。
北イタリアの片田舎が近代化やファシズムの波に呑まれていく様がよく表現されていたと思う。田園風景やパストラルのシーンはまるで印象派の絵画を見ているような気分だった。
一見するとファシズム批判のプロパガンダにも見えるが、おそらく違うだろう。農民の弾圧を行った黒シャツ隊(ファシスト)たちよりも彼らの萌芽を生み出した批判を行わないリベラルな地主の方が悪であると論ずる。傍観していることこそ悪である、と。この点において共産主義に対しても懐疑的な疑問を投げかけている。現象する悲劇に直面した時に、どのように振る舞うべきなのか考えさせられた。つまりこの作品ではファシズムと共産主義に対してカント的な批判、トランスクリティークを行なっているのである。
そして何より、この作品は社会構成体のシステムを明示していると言えるだろう。ファシズムも共産主義も批判する時、我々は資本=ネーション=国家という壁にぶつかる。我々はどのように対抗したらいいのだろうか。
アッティラら黒シャツ隊のファシストが信仰するネーションや国家は幻想的な共同性に過ぎない。当時国内がファシズム一色でなかったことを見るとなおのことである。
小作農の間では互いに協力し合い、日々を生きていた。これは共同体内での交換であり、互酬的である。この交換が日常から行われていたからこそ、作品では外部からやってくるものに対しては排他的となっていた。
一方で地主はそういった小作農たちから富を収奪する。しかしながら、作品ではその収奪が不条理なものとして描かれる。収奪に対して再分配がうまく行われないためである。通常国家などは収奪しながらも再分配を行うことによって一面的には理性的な人格として表象する。しかしながら本作では再分配や保護によって農業生産力を上げようとすることなく、ただ小作農の生殺与奪権を握っている一人格としてしか描かれなかった。故に小作農たちは共産主義に傾倒したのではないか。しかし、交換様式Bを批判しただけでは資本とネーションの壁にぶつかる。
ファシズムは、資本主義を批判することによって当時のイタリアで人気を集めた。商取引の制限などは作品ではあまり描かれなかったが、徹底的に労働者、小作農を弾圧する。そして、そういった労働者階級を用いて「イタリア」という国家を掲げて他国へ侵略戦争を行う。しかし当然ファシズムには限界があり、最終的にファシストたちは小作農の逆襲を受ける。
小規模な田舎の一共同体で行われる様々な交換が、イタリア現代史を克明に描いていたと思う。
 絶対に笑ってはいけないイタリア現代思想史5時間スペシャル。
 奇人変人天国、ロリコンにショタコンにス〇トロとアレでナニな性癖、遠慮のないグロ描写と、イタリア映画が一部へn...じゃなくて愛好家を生み出してきたあらゆる要素が超高度な撮影と音楽と演出で激旨に料理されている。
 あとやっぱデニーロってああいう気持ち悪い時々カッコイイぐらいが一番映えるよな。なんてったって笑顔があんなにキモいんだから。
蹂躙

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3.7
結構イデオロギーっぽい、アッティラの描き方が悪役すぎる(でも滑稽なシーンもあるからそうでもないのかな)し、アルフレッドは何考えてるかわからなすぎてモヤモヤする。全体的に登場人物の言動が唐突で理解できない。長いスパンの話によくありがちだけど。

でも結局友情を描きたかったのかと思うと、ラストはとても感動した。

クローズアップが多くて少し窮屈だった。ストラーロ撮影あんま好きじゃなかった

裸の癲癇発作は強烈、あと同じシーンアレ自体はモザイクかけないのにアレを手に持ってるところはモザイクかけるんだっていう
HAY

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4.0
以前観た時 不快なシーンが強烈でストーリーはあまり残らなかった。けれど蛙とドミニク・サンダが登場するシーンと ラストは忘れられずにいた。
改めて観て編集や時代背景の映し方、風景画のような映像の美しさに見入ってしまった。
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