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あばずれ女のrebのレビュー・感想・評価

あばずれ女(1979年製作の映画)
4.0
文芸坐シネマテークで鑑賞。
母親から虐待を受けている少女マド。
知的障害を抱え家族からのけものにされている青年フランソワ。
フランソワはマドを誘拐し、自室の屋根裏部屋に監禁する。そして2人の秘密の共同生活が始まる。
マド役のマドレーヌ・デドゥヴィーゼの表情が実にいい。フランソワに対して、時には幼女のように甘え、時には大人の女の顔を見せてフランソワを諭す。
彼女はこの映画の後、医者を目指していたが病気でなんと15歳で他界しているそうだ。
しかし彼女の煌めく魅力はこの作品の中で永遠に輝き続けるわけで、今回鑑賞できてラッキーだった。いつも思うのですが、字幕をつけて上映して下さった大寺さんに感謝です。
愛に飢えていた2人は、愛する対象をただ求めていただけ。そしてラストの現場検証シーンには唸らされた。
日常はふとしたことで非日常へと転がり落ちる。そんな非日常をとことん凝縮し表現してくれるドワイヨン監督。やっぱすごいなぁ。
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