パラス

タクシードライバーのパラスのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.3
ロバート・デ・ニーロが演じるのは周囲の全てに不満を持ち、鬱屈した日々を送る帰還兵トラヴィス。その歪んだ承認欲求の捌け口として最終的に独り善がりなテロ行為に繋がるのですが、そこに至るまでのどんどん狂っていく過程を丁寧に演じきったロバート・デ・ニーロの演技力ですよ。そんだけイケメンなら何とでも承認欲求満たしながら生きられるだろ…と内心思いながら観ていましたが、距離感のつめ方が致命的でどんどん孤独に追い詰められていくトラヴィス、吹っ切れてたモヒカン最終形態より序盤の一見普通に見えるけど確かな狂気を感じさせた段階が本当に恐ろしかった。最終的にどこまでが妄想なのかを視聴者に委ねるエンドも良き。
パラス

パラス