レオナルド・ディカプリオ主演による、実在した実業家ハワード・ヒューズの伝記物。
父から莫大な遺産を受け継ぎ、顔がディカプリオという天から五物くらい与えられていそうなハワードですがその人生は壮絶そのもの。周囲からボロクソに言われながらも資産を惜しげも無く注ぎ込んだ映画を大ヒットさせたのを契機に、飛行機の最大速度の更新や世界一周などその狂気にも似た行動力で数々の偉業を成し遂げたサクセスストーリー…だけではなくその狂気に飲まれていくディカプリオの怪演もお見事。
淡い青色が印象的な映像美も素晴らしく、監督特有の長時間の鑑賞にも耐えられる出来ではあるんですが、モデルとなった人物のエピソードを取り敢えず詰め込んでみましたというような繋がりのない展開はちょっと気になったかな。
今作の怪演でもオスカーに届かなかったディカプリオ、悲願がかなったのは11年も先の事でしたね…。
