ブサ猫太郎

タクシードライバーのブサ猫太郎のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
NYでタクシードライバーを始めたトラヴィス。孤独で社会に不満を抱える男が内に秘めた想いを発露する。

社会に不満を抱えるタクシードライバーが銃を手にし、思いのままに動く物語🚕

貧困層に届かない政治、少女を売り物にするギャング、悪徳を行う街の住民たち。そんな腐敗したNYでタクシードライバーを営んでいるのが主人公のトラヴィス。

この手の淡々とストーリーを進める作品は本腰を入れて見ないとあっという間に分からなくなる。

前半は思い通りに行かない人生に腹を立てた男の物語だと思いながら視聴。ベッツィーに振られたら否やキレるとかイタい奴だなぁ。その勢いで候補者を殺そうとするとかヤバいなぁと見ていました。

それが後半でより良い社会を望む人間だとわかった瞬間に印象がガラリと変化。

弄ばれる少女を助けるためにふらっと乗り込んで行くところがカッコイイ!

候補者を殺そうとしたのも貧困層を見ない社会に問題提起したいとかあったんだろうけど、そんな難しいことを考えて動くのではなく素直に救いたいと思った少女を助けられたのも良かった。

考えすぎずにやりたいことをやる。シンプルなことだけど響く作品。

今度は酒でも飲みながらじっくり観たい。