お魚

タクシードライバーのお魚のネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

学校で『ギャングオブニューヨーク』見るという課題が出されたのでこれを機にスコセッシ作品見て見ようと思って軽い気持ちでみたらこれが素晴らしかった。

まず音楽、冒頭からバーナードハーマンのサックスの美しいメロディーが流れる。そして主人公がネオンが溢れる夜の街を走る時も流れる。そのあとところどころ使われるが全く、くどくなくむしろやったまた来たーって感じ。

主人公は不眠症から夜のタクシードライバーの職に就く。そこで見かけた美女に恋をする。
こいつ初対面の人をあんなガンガン口説いてイケてる奴じゃんと思ったら初デートにポルノ映画を観に行って振られるっていう、、、こいつサイコじゃね?
あとで調べて分かったことだがこの作品はベトナム戦争終結の翌年に作られたもの。戦争で負った傷が彼をおかしくしているのかも。

ニューヨークという貧困、薬物、マフィア、売春、そんな汚れが溢れるなか彼女を見つけ安息を得られるかと思ったら独りに戻ってしまう。そんなやるせない気持ちになった彼はある計画を思いつく。

計画を思いついてからの彼はまるで中二病になったかのよう。武装し計画を実行する。そして最後は英雄扱いされて終わる。

人を3人も殺しておいて逮捕されないってどういうこと!?と思ったが主人公もこの街も狂っているということなのか?最後は分からなかった。(だれか教えてください)

街の汚れを落とす雨はいつ降るのかと主人公はボヤいていたが自分にはこの美しい音楽がまさにそのように感じられた。それがとてもいいバランスだと思う。

これは関係ないですが冒頭のクレジットでジョディフォスターとあって流していましたがまさがアイリスが彼女だったとは!観終わってあとで気付きいてとてもビックリしました。

オールタイムベストの1本に入りました。
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