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タクシードライバーのKのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.5
【You talkin' to me?】

世の中を騒がせる事件の犯人には、たいそうな政治思想的な背景なんかなくて、あるのは「孤独」と「病」この二つだけなのかもしれない。

「孤独」も「病」も それぞれ単独なら そんなに害はないけれど 組み合わさると厄介なことになる。ちょっとしたことがきっかけで弾けたりする。弾ける方向が社会か反社会かわからないけれど。

この映画の場合「病(不眠症)」の向こうにベトナム戦争という巨大な悪が隠れているのも恐ろしい所だ。戦争のせいで死ぬのは戦場にいる人だけじゃないんだね。

そして なにより この映画のいちばんの問題点はロバート・デ・ニーロが かっこよすぎるという点だ。こんなにかっこよかったら みんな真似したくなっちゃうよね。まったく罪な映画だ。

さらにカメオ出演好きとしてはスコセッシが探しやすくてグッド。


【スコアと内訳】

スコア:4.5
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①脚本:0.9
②演出:0.9
③演者:0.9
④撮影:0.9
⑤音楽:0.9
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