サメガミ

タクシードライバーのサメガミのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
理解不能な映画🎬

最初から最後まで主人公の行動は理解できず何を伝えたいのかわからなかった。
最近話題となった「JOKER」っぽいなと思った。
社会の悪に対して憤りを感じていて、どうにかできないかと漫然と思っていた。
そんな中で自分自身の正義感に従って悪を排除しようとした主人公。
見ている側は訳の分からない正義感に恐怖を感じた。悪い事をしようと企み実行する者の方がよっぽどその心理が理解でき、正義だと思って事を実行する者の方が恐ろしいなと感じた。
今回の主人公に関しては何故かメディアに称賛されていて、主人公の満足そうなラストシーンの笑顔は印象的で、社会に居場所ができた主人公の今後の行動を暗示しているような終わり方だった。
「JOKER」でもそうだったが、どこにでもいるような普通の人が水面下で恐ろしい殺人鬼に豹変していることがあるのだというメッセージに対して、ある程度の社会保障によって生活水準を保っていく必要があるのだと感じた。