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タクシードライバーのfishmuttonのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.0
不眠症でタクシードライバーになった青年が都会と孤独に蝕まれていく話。

映画の雰囲気は好き。
流れていく日々、街並み。
でも思っていたよりも衝撃がなかったというか、狂気じゃなかったというか。

主人公トラビス、初っ端からヤバイ奴だった。笑顔は人懐こいけど、何か虚ろ。
そして、言動が妄想じみてて怖い。
友達いないだろうな・・・って感じ。
いきなり「運命うんぬん・・・」と言いだし、デートにこぎつけた相手の同僚をこき下ろす。初映画デートはポルノ。
振られても花を大量に贈り、毎日電話、職場へ殴り込み。
そして、単調な日々を塗り替えるべく、破滅へ向かう。軽い思いつきのように口にした言葉が、使命感を帯びた行動へ変わる。

ラスト、その後の少女は幸せだったのだろうか?娼館で薬漬けになり、心身ともにボロボロになるのも幸せとは言えないが。
そして、今は良くても、今後トラビスがさらなる破滅へ向かうんじゃないかな・・・と思った。
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