たーぼーん

私たちの結婚のたーぼーんのレビュー・感想・評価

私たちの結婚(1962年製作の映画)
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【木村功】元ヤミ屋で現在婦人服関係というやり手風な役は結構リアルだなと感じた。
【三上真一郎】不器用な性格だが真面目な青年の雰囲気がビッタリである。
【倍賞千恵子】今回目にするこの頃の色々な映画の倍賞千恵子は、どれもキャラに違いがあり新鮮味があり、作品に生命を吹き込む役割を果たしておりとてもよい。
【春川ますみ】
赤い殺意と同じく人間臭い役で面白い。
【牧紀子】ちょいと努力したら手に入る豊かさならば追い求めるべきという考えに至る。竹を割ったような性格の美人を演じる。

当時ヤミ屋をやっていた者はそこら中におり珍しくなかったはずなのに、皆の木村功に対する視線が冷ややか過ぎる事が、牧紀子が結婚相手を選ぶ事に関しても「これからどういう経済的豊かさに関するポリシーで生きていくのか」という事と必要以上にリンクさせて考えて決断しないといけないかの様に追い込む事に繋がっている。
当時皆こういった事に関して、どちらに舵をきればよいのか、国民的悩み事だったのかも知れない。