H

ロシュフォールの恋人たちのHのネタバレレビュー・内容・結末

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

シェルブールの雨傘と同じジャック・ドゥミ監督の作品。

ドゥミ監督の作品は、なんといっても色使いが印象的。
シェルブールの雨傘とは違い、今回は軽やかな淡い色合いが中心。セットか実在する場所か分からないけど、広場の後ろにある建物の窓やドアまで衣装と同じ明るい色合いで、こんなカラフルな場所がフランスにあるなら是非行ってみたいと思った。
最後ダム氏のお店のピアノを白に変えて衣装も含めた統一感を出すなど、細かいこだわりも凄い。
デルフィーヌとマクサンスがカフェではすれ違ってしまい、会えずじまいに終わるかと思いきや、最後の最後で2人の出会いを予感させるのもお洒落。

ほとんどの役は演者と歌唱担当が違うらしく、所々違和感丸出しなところに時代を感じる。
若い女性と名声のある中年男性の恋愛は、今の感覚からすると少々抵抗感があるけれども、映画製作当時その感覚はなかったのかも気になった。
あと、今と女性の体型が全く違ってカリカリで、そういった所からも時代が感じられる。

冒頭のシーンはラ・ラ・ランドにも影響を与えたそうで、楽曲・ダンス・カット割り全て印象に残る華やかなシーンだった。
冒頭のシーンとメインテーマが素晴らしすぎた分、やや後半に期待しすぎた部分があったかもしれない。
H

H