あんがすざろっく

ぼくらの七日間戦争のあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
5.0
中学時代非常に大人しかった僕にとって、この作品で描かれた「子供達が仲間とつるんで、大人へ宣戦布告」という姿は、とても眩しかったものだ。勿論、僕にも友達や仲間はいたのだが、どちらかと言えば真面目な友人に恵まれていたので、大人に宣戦布告!!なんてことはあり得ない話だったんだが、自分にはないものに憧れてしまう、どこか悪ぶりたい年頃の僕には、この「仲間と何かをしでかす」という話が、魅力的でたまらなかったんである。作品的には、脚本も演出も練られてないし、リアリティーに欠け、映画の完成度は高くない。しかし、非現実的で、未熟だからこそ、この映画は楽しく、可愛らしい作品になったのではないか。大人の視点での戦争ではなく、子供達の、一夏のファンタジーなのだ。この作品をフェイバリットムービーにあげると、どうも不思議がられることが多いのだけど、それでも僕は声を大にして言える。僕はこの作品がたまらなく愛しく、大好きなんです。
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