復活のよにだ

1001 nightsの復活のよにだのレビュー・感想・評価

1001 nights(1998年製作の映画)
3.7
映画史上、最も美しいSEXシーンを見る事ができるアニメーション映画。


ハリウッド映画界とクラシック界との関係を深めることを目指し、ロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督であるエサ=ペッカ・サロネンによって生まれたプロジェクト・フィルムハーモニックの第1弾作品。
(探したが2弾は見つけられなかった…)


音楽はアナスタシアのデビッド・ニューマン、と国際的なプロジェクトのコンセプトデザイン・制作監修に選ばれたのはファイナルファンタジーの天野喜孝。
まさに、天野喜孝の絵がアニメとしてそのまま動いている。


もはやこれは観る&聞く事のできる「夢」。

上映時間は23分と短いが、濃密で煌びやかな本編はまるで4時間の映画を観たかのような錯覚に陥る。
まさに「夢」の中へトリップしたような感覚。


20年以上前の作品なのでCGシーンのチープさは流石に辛いと思ったが、本編のほとんどが手描きなので、どれだけの時代が経ってもこの美しさは永遠だなぁと思えるものだ。


冒頭に1分ほどのナレーションがあるが、それ以降はすべてセリフ無しの抽象的なアニメーションが続くので、2回目以降は下記のストーリー(サイトからのコピペ)を頭に入れておくとまた違った感想を抱く事ができる。
(初見ではストーリーは1ミリもわからない)


遠く離れたふたつの王国に、ブドゥ姫とカマール王子が住んでいた。ふたりは、愛がどんなものであるのか知らない。ある夜、夢魔の王が姫にゲームを仕掛けた。王子との間に愛を芽生えさせ、しかもその後に別れを用意した残酷なゲームだ。果たして、夢魔の王の企み通り姫と王子はお互いを愛するようになるも、すぐに哀しい別れによって引き裂かれてしまう。王子を忘れられない姫は、絶望の末、塔から身を投げて自殺を図る。ところが、そんな姫を王子の夢から生まれた妖精マムーネが救った。マムーネのお陰で、再会することが叶う姫と王子。しかし、それを快く思わない夢魔の王。彼は、ふたりの愛を引き裂こうとふたりを追った。ところがその時、ふたりが交わした愛の指輪が輝き、夢魔の王の企みを打ち破るのであった。こうして、ゲームに負けた夢魔の王は姿を消し、ふたりは永遠の愛を得る。
復活のよにだ

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