Kumonohate

伊賀の水月のKumonohateのレビュー・感想・評価

伊賀の水月(1942年製作の映画)
3.4
荒木又右衛門による鍵屋の辻の決闘は、日本三大仇討ち(なんてものがあるのだ)の一つで、これまでに死ぬほど映像化されている。こちらは昭和17年の阪妻版。ストーリーとか阪妻の魅力については今更語るまでも無いので省略するが、何よりカッコイイのは、仇の後を追いかける荒木又右衛門らが疾走するシーン。空3分の2・陸3分の1の大ロング、彩雲(モノクロなのでたぶん)棚引く逆光の中を、シルエットになって駆け抜ける3騎の騎馬。そんなカットが連続する。CGだのVFXだの使わずとも、当時の日本には、こんな映像を仕留めることのできるロケーションが残っていたんだなあ、としみじみ感動する。
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