映画作りを目指す青年のアルドルフォ。その手伝いをしてくれるという謎の男ジョーと出会うも、彼の振る舞いに翻弄される様子を描いたコメディ映画。
以前からかなり気になってた作品。主演はスティーヴ・ブシェミ。良い人間だけど不器用で、色々と振り回されやすいアルドルフォを演じ、ブシェミの持ち味を存分に生かした役柄。彼無しでは本作の魅力は激減でしょう。
そのブシェミに負けない存在感を示したのが、ジョー役のシーモア・カッセル。下ネタ乱発したり、マズい事に手を出したりでなんか胡散臭い雰囲気。でも憎めないようなキャラクター。更には「フラッシュダンス」で有名なジェニファー・ビールスまで出演している充実の出演者。
ミニシアター系の映画らしい手作り感満載の粗い映像で、ジム・ジャームッシュ監督作品を思い出すもの。と思ったらジム・ジャームッシュ本人も出演しててビックリしました。
まさにキャストと作風の相性の勝利。好きな人ならばタイトルの「イン・ザ・スープ」（ドツボにはまる)のような映画でしょう。
