ミミズ式SGキネマ倶楽部

ターミネーター2のミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
3.9
ジェームズ・キャメロンとアーノルド・シュワルツェネッガーが再びタッグを組み製作されたターミネーターシリーズの第2弾。前作から10年後の世界を舞台に今度はターミネーターが2体登場し、また技術CGを取り入れたりと予算も倍増!迫力のある絵作りでこちらを楽しませてくれます。

 説得しようとしても全く耳を貸さないといわれていた前作とは異なり、どうプログラミングしたのか、さながらドラえもんの様に「君を未来から守りに来たよ」というロボットは、少年ジョン・コナーのいう事に忠実です。仮にもターミネーター(抹殺者)という名前にも関わらず、「人を殺しちゃダメ!」という命令を守ります。(だからって足を撃つのはいいのか)

 T-1000に関してはまだそこまで浸透していなかったCGと特殊メイクの二つの技術をうまくマッチさせているのも注目ポイントです。炎の中から現れたり、エレベーターに侵入するところはCGを利用し、ナイフ状の手で頭を刺すところや、弾丸を体で受け止めるところなどは実写の特殊メイクを使用して、クオリティが下がらない様に工夫されています。特に話草になっているのが、警察病院で警官に化けるシーン。ここでは双子を使用するという特殊効果の発展した今では考えつかない方法で今見ても新鮮です。

 最後はあまりにも有名でもはや擦られ過ぎてしまった「溶鉱炉に親指を立てて沈むシーンは感動した。」というところで、私も思わず感動してしまいました。やはり何度見ても良いですね。

 総じて、1にあったホラー感は薄くなりましたが、その感情を超えるだけの映像表現でこちらを楽しませてくれる一作になっています。是非1と併せてご鑑賞いただければと思います。