しぃちゃん

ターミネーター2のしぃちゃんのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
5.0


【何度観ても名作】
 
前作T1の撮影期間は6週間で今作T2は8ヶ月。大人の8ヶ月など大して変わらないが、しかし息子役少年の成長が速く、声変わりしてしまった為アフレコを余儀なくされた。本物の彼の声は泣くシーンのみで後はアフレコ。身長も伸びてしまい母親と並ぶ時は穴を掘って低く立ち撮影するしか無かった。彼が1番若く見えるのは砂漠のシーン。
 
その少年役エドワードファーロングはオーディションで自らをアピール。当時リアル両親のいないエドは『ターミネーター2』の少年と同じだと言い、子役は僕しかいないと熱弁。キャメロン監督は主役のリンダハミルトンと容姿が似ている事からエドに決めた。父親のいなかったシュワルツェネッガーとエドはすぐに意気投合。女の子の落し方まで教える姿にリンダが激怒w
 
T-1000役のロバートパトリックは当時車上生活者でアル中&ヤク中だったが、T-1000役ゲットにより生活は激変し役作りに没頭。口を閉じて走るトレーニングに全力で取り組み、子役がバイクで逃げるシーンで簡単に追い付けるまでになってしまった。本作を観た人対象にアンケート行った結果、100%の確率で「走る姿が怖過ぎる」と回答される名誉を受けた。
 
T1を観た人がT2で必ず衝撃を受ける母親の変貌。T1では弱々しいウェートレスで濡れ場まで披露したが、本作T2では単独でCAR-15ライフルを使って暗殺を企て、狙いを外すとデトニクス1911カスタムを接近戦にて撃ちまくり、ラストにはレミントン870ポリスショットガンを鬼の形相でブッ放した。実はこれ、当時恋人関係にあったキャメロン監督にリンダ本人が「強い母親」がやりたいと直訴。元イスラエル特殊部隊指導のもと全ての的を撃ち抜いて見せ、監督は舌を巻いた。また柔道やウェイトトレーニングにも励み2週間で12ポンドも落して周囲を驚かせ、ボディービル世界大会優勝者のシュワちゃんには「キレてる!いい血管出てるよ!」と褒められた。
 
その弊害は別のシーンで炸裂。脱走したサラ(リンダハミルトン)が職員に取り押さえられ暴行受けるシーンで、職員役の男はリンダを傷付けたく無いあまり打撃をフンワリやり過ぎて何十テイクもやり直しに。それがリンダの逆鱗に触れ、その後反撃されるシーンではイライラMAXのリンダがモップをへし折りその男を実際にメッタ打ちにし場を凍り付かせた。そら監督も浮気するよリンダ、、
 
1984年 ターミネーター(主演)
1991年 ターミネーター2(主演)
1993年 監督との間に一女出産
1997年 監督と再婚
1999年 監督と離婚 
 
シュワルツェネッガーがマッパでBarに現れ革ジャン奪うオープニングヒット。無骨なジョージソログッドの『Bad to the bone』が響き渡る。共同制作者のウィリアムウィッシャーがこのシーンを全カットするとシュワちゃんに伝えたが、これを拒否。ウィリアムの気持ち分からんでも無い。当時MTVで見たまんまのパク、、オマージュだからね。
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