いがらっしー

無法松の一生のいがらっしーのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1943年製作の映画)
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東京国際映画祭:EXシアター六本木にて鑑賞。
三船敏郎さんと高峰秀子さんの作品では本当に泣けたので、期待大。
作品の前に、『ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~』を観せていただき、このフィルムがどれだけ価値のあるもので見処はどこかわかった上で鑑賞できて良かった。
昔、アメリカは戦争中に『風と共に去りぬ』を作っていたということを聞いて驚いたが、日本も戦争中にこんな素晴らしい作品を制作していたなんて驚いた!
走馬灯のごとく人力車の車が回る様に、つぎつぎとみせられる数秒ごとに正確に撮影したというシーンの数々。今のような編集機器がない時代だからこそ、凄い技術力を持ったた職人さん達で制作されていたのだと感激した!戦時中の検閲によって切らざるを得なかった松五郎の想いのシーンのせいでそこは残念ながら伝わり難かったけれど、阪東妻三郎さんと園井恵子さんだからこそ、リアルな存在感が醸し出されていた。
この貴重なフィルムが、4Kデジタル化で後世に残るのは私も嬉しい。
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