針

皆殺しの天使の針のレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.8
ルイス・ブニュエル3作目の視聴。お屋敷のパーティーに集まったお金持ちの男女20人がなぜか客間から出られなくなり、そのまま延々と過ごすはめになるという不条理劇。SFとか幻想ものみたいなお話ですが、感触はかなりリアリスティック。いまの目で見るとこの手のストーリーの古典という感じもしましたがけっこう面白かったです。特に理由もなく羊とか小熊が出てくるのがシュール。色々と謎が多いのもいい感じ。そのまま不条理ものとして楽しんでもよし、あれこれ象徴性を当てはめて観るのもよしという感じかなーと。ラストも好きでした。
針