煙

皆殺しの天使の煙のレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.9
羊と子熊と鳥の死体。羽毛。最近見た『ピアニストを待ちながら』、『優しき殺人者』、『最後の晩餐』なんかの元祖出られない系。不条理ではあるが、手放しでシュールリアリズムという感じではない気がする。ピアノと言葉で偶然作られた結界に囚われたブルジョワたち、という感じ。カメラ横移動多し。そそくさと逃げていく召使。ブニュエルのねっとり感は嫌いではない。ラストの教会。銃で追われる市民。羊。ブニュエルは無神論者だったと思った。主人公がいない映画。ソナタ。
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