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皆殺しの天使のkazuuuのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.4
皆さんは、悪夢を見たことがありますでしょうか・・。寝る前にホラー映画を観て、うなされたこと数知れない私ですが、先日は、サッカーの試合中に自分の目の前のボールを蹴ることができない、という夢を見ました。蹴りたいのに、蹴れない。原因はわかりません。「何してるんだ!」と夢の中で仲間から怒られ続け、その日は最悪の目覚めでした。
そんな、したくてもできない、というむずむず感を味うことができる映画が、この「皆殺しの天使」です。ある屋敷で行われた夜会に参加した20人の登場人物たちは、なぜか部屋から出られなくなってしまいます。ドアがふさがれているなどの、物理的な障害はありません。しかし、なぜか誰も出られない。そんな状況での人々の行動を描いた作品です。

今作は「シュルレアリスム」という、日本語で「超現実主義」と訳される芸術運動に影響を受けているようです。現実ではありえないようなことを描いているとのこと。美術の世界では、サルバドール・ダリの作品が含まれます。ダリの絵を眺めるように、現実世界ではありえない不思議な世界に浸りながら、この作品を楽しみましょう。
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