小早川家の秋のmisaのレビュー・感想・評価

小津の晩年の作品。

これまでのものと少し違って、若干メロドラマ的要素のある筋書き。

結婚の手配をされる2人の娘が並ぶシーンは特に色が美しい。全体が緑だったり、黄色だったり。

特に最初の原節子がアップで映るシーンは、細かな柄のあるいろんなトーンの黄色をうまく配置してて素晴らしかった、、

結婚に対する価値観は一辺倒で、幸せの定義も狭い時代の中で自由を選択する女性を鼓舞する原節子の微笑みが強すぎ。