醤油屋の弟子

裸の拍車の醤油屋の弟子のレビュー・感想・評価

裸の拍車(1953年製作の映画)
3.4
壮大な自然の中で繰り広げられる人間ドラマと、登場人物たちの複雑な感情を描きながら、緊張感あふれるストーリーが展開していました。

賞金稼ぎのハワード・ケンプ(ジェームズ・ステュアート)が、逃亡中の保安官殺しのならず者ベン・ヴァンダーグロート(ロバート・ライアン)を捕まえて、金鉱探しの老人ジェッシ・テイト(ミラード・ミッチェル)、元騎兵隊の中尉でインディアン娘との不名誉な事件のため隊を追われたロイ・アンダースン(ラルフ・ミーカー)、ベント一緒に居た女、リナ・パッチ(ジャネット・リー)とともに5千ドルの賞金を目当てに引き渡す旅が始まります。

賞金を3人で分ければ1/3づつ、一人減ると1/2。ベンは3人が賞金のことで仲間割れするよう仕向けます。

自然の風景と、その壮大なスケールで描かれる追跡劇です。岩山や渓谷、広大な草原など、自然の中での登場人物たちの孤独感や葛藤が、映像を通じて繊細に表現されていました。また、劇中のカメラワークや映像の構成は、緊迫感や不安定さを強調し、映画を面白くしています。単なるアクション映画ではなく、人間の複雑な感情や過去の傷を浮き彫りにする作品となってます。