醤油屋の弟子

反撥の醤油屋の弟子のレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
3.2
主人公キャロル・ルドゥー(カトリーヌ・ドヌーヴ)の精神的な崩壊と孤立感を描いた演技が印象的です。彼女の恐怖や狂気が、徐々に不安感を高めます。カメラワークと音楽も、彼女の心の状態を効果的に表現しており、映画全体に強烈な雰囲気を醸し出していました。

映画は都市生活の孤独や恐怖、性的な不安をテーマにしており、社会的な問題に対する象徴的な表現も含まれているようです。監督のポランスキーは、キャロルの姉のアパートメントが次第に荒廃し、キャロルの幻覚や妄想が次第にエスカレートすることで、恐怖感を鮮明に伝えます。怖いですねー💦

また、女性の視点から性的な恐怖や社会的圧力が探求されており、フェミニズム的な要素も含まれていると思います。キャロルの経験は、女性が社会的な期待に縛られ、抑圧されることに対するメタファーとして読むことができるのでないでしょうか。

最後は解釈の余地を残し、議論の余地のある映画になってます。そのため、異なる観点からこの映画を探求することができ、個々に深い感想や考察が引き出されるでしょう。

ただ、壊れるまでのストーリーで言えば起承の辺りまでが凄く良かったので、あのまま恋愛映画だったらまた違った名作になった気がしてならないです。カトリーヌ・ドヌーヴのエロい体が頭から離れられなくなったオヤジです💦