感染パニック映画。唾液や血液によってレイジウイルスに感染すると凶暴化して非感染者を攻撃します。死体が動くわけではないので、ゾンビ映画との共通点は多いですが、ゾンビではありません。
ただ結構怖い作品です。まず、リミッターが外れているので馬鹿力な上、足がかなり早いです。そして、感染してから数秒で発症します。つまり、爆発的に感染が広がるわけです。当事者にとってはかなり絶望的です。
そんな映画で主人公ジムを演じたのはキリアン・マーフィーです。『バットマンビギンズ』を先に視聴していたのでキリアン・マーフィーと言えばヴィランのスケアクロウ役が印象的でした。この人は凄く透明感のある目の持ち主で、スケアクロウ役では底のない狂気を感じました。本作では、パニックに巻き込まれる青年を演じています。後半にジムが軍隊相手に大立ち回りを繰り広げるのですが、ひょろっとした体型に上半身裸、奥の見えない透き通った目で、軍を壊滅に追い込む姿は完全にヤバい人です。