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ウディ・アレンの影と霧のzhenli13のレビュー・感想・評価

ウディ・アレンの影と霧(1992年製作の映画)
2.2
ちょっと期待して観てみたが…全然…
グレーから黒の諧調で統一されているんだけど、目ェ悪くなりそうなだけであんまりきれいじゃない。構図がキマってない。ファーストショットの水たまりに映った紙みたいな三日月だけは期待させるものがあり、石畳の暗い路地で霧が立ちこめて影が伸びるようなショットや『ノスフェラトゥ』ぽいショットはあるけど表現主義というにはお粗末。娼館のシーンはバストショットからアップばかりの細かめのカット割でこの諧調と全然合ってなくてただガチャガチャしてるし必然性を感じない360°回転ドリーが2回も入る。
1920年代のポーランドやハンガリーあたりを舞台にしているようだが全然それらしさが無い。英語でしゃべくってガチャガチャしてるだけからか?美術も凝ってそうなわりに全く生きてない。無理やり想起するとしたらユライ・ヘルツの『火葬人』がこんな諧調だったような…(いや全然違う。とにかく暗すぎる)
ストーリーは全く頭に入らず。強いて言えばドナルド・プレザンスだけよかった。
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