このレビューはネタバレを含みます
アンナパキンかわいい
時が立つのが早いもので、この映画も古い映画になってしまったが、ホリーハンター演じるエイダのような抑圧されたこの時代の女性像の生き様は、現代でこそ観る価値があるような気がする。
サムニールが、2人の浮気現場を初めて見るシーンで、イヌがサムニールの手のひらを舐めているのがツボった。汚いなぁって感じで柱で手のひらを拭くのもいい。
木を汚したら石鹸で木をあらうアンナパキン可愛い。
ハーベイカイテルに出ていってくれいわれて、ビンタしまくるホリーハンターのシーンも素晴らしい。口を閉ざす事をきめたエイダだからこそ、その行動が非常に面白いシーンは他にも色々ある。サムニールとは分かり合えないのに、顔撫でたりお尻撫でたりするのは、興味深いシーンだ。
圧巻はラストシーンで、意思がピアノの失ってしまう自死を求めたかと思うと、その次の瞬間に生を求めるこの描写は凄いなと感じた。この時代の女性の諦念と希望が同時に発生するというような気にもなった。全然違うかもしれないけど。