ミミズ式SGキネマ倶楽部

おしゃれキャットのミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

おしゃれキャット(1970年製作の映画)
3.3
ディズニーランドでよく見かけるマリーという白猫のキャラクターが登場する本作、未視聴だったのでどんなもんかと思い、視聴しました。

上流階級で暮らしていた猫たちがクラシック、そして町にいる野良猫たちがジャズ黎明期のバンドという表現の仕方は斬新ですね。先日観たクルエラでもロンドンを舞台に、クラシックなものとパンクとの組み合わせがありましたが、ディズニーはこのような舞台設定が得意なのかもしれませんね。

ただ物語は最初に気でも狂ったのか孤独な大金持ちが自分の遺産を猫に譲るなんて言うもんだから、余計なトラブルが生じたのであり本作の悪役エドワーズには、どこかかわいそうな感じが否めませんでした。(私がペットを飼っていないのもあるのかもしれませんが)

総じてかわいらしい猫がぬるぬるとした作画で動いているのはもちろん。背景の美術も非常に凝った作品になっています。物語自体は平凡と言って差し支えありませんが、ジャズのシーンはかなり力が入っていますので、是非一度ご鑑賞下さい。