先にリメイク(野村将浩監督1956年)を観たので見比べると、この溝口監督の方が人を見る目が厳しいと思いました。女性を手厳しくリアルに描いています。
会話もまったく同じところがいくつもありました。
強かな妹と駄目な旦那をもつ姉の対比はそのままでしたが、野村監督の方が女性を見る目が優しく、男性もわるく描いています。
溝口監督の方がキャラが立っている感じ。
野村監督ではスター同士(勝新)の起用で恋愛映画の雰囲気もありました。
人間描写が鋭く、祇園という特別な場所で生きていかなければならない女性の二つの側面、哀しみが描かれています。いい映画でした。