通りすがりのアランスミシー

潜水服は蝶の夢を見るの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)
4.5
ロックドイン症候群になり、瞬き以外の運動が出来なくなったジャン・ドミニク・ボビーの自伝の映像化。
原作ははっきりした筋の無いエッセイのような形式だが、さすがはロナルド・ハーウッドで原作の持つ風合い(特にジャン・ドミニクのユーモア)を残しつつ一本の映画にきっちりまとめている。
全編フランス語だが監督はアメリカ人のジュリアン・シュナーベル。
モノローグをたっぷり使いながら、流れるような絵の構成で抒情的な映像美を作り上げている。
悲惨な物語だがユーモアがあり、大人の節度をもった素晴らしい映画。