通りすがりのアランスミシー

ベルファストの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.6
シェイクスピアと大作映画で手腕を発揮してきたケネス・ブラナーのまさかの私小説。
今までも時々現代劇を手掛けることはあったが、本作だけ明らかに毛色が違う。今回、ブラナーは出演せず監督に専念。いつもとは違う、芝居っ気の無い演出が作風にぴったり。やっぱり凄い。
モノクロで描かれたベルファストの街並みが郷愁を誘う。地元出身の大スター、ヴァン・モリソンの音楽も絶妙にマッチ。
人生は上手くいかないことだらけだらけだが、生きていれば何とかなると思わせてくれる。