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小さな恋のメロディのpicaruのレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
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『小さな恋のメロディ』

「青春卒業試験」といわれる青春映画の名作。

『ジョジョ・ラビット』然り
“少年少女の恋愛物語×音楽”
は傑作を生む組み合わせなのか!?

登場人物の子どもたちがみんなかわいい♡
そして、タイトルのメロディってヒロインの名前だったのね!!

若葉が生い茂る墓場での初デート。
鞄を頭に乗せて寄り添った雨の日。
結婚を約束した瞬間。

小さな子どもが大事にしまっておいた宝箱を開けたように。
ひとつひとつのシーンが宝石のようにきらめく。

「ずっと愛することなんてできる?」
「愛し続ける。もう一週間愛してるよ」

「いつなら結婚できる?」
「幸福になりたいだけなのになぜいけないの?」

大人が忘れていた、あえて忘れようとしていた声を、鼓動を、彼らの純真さが呼び戻す。

小さな恋のメロディは大きな愛のムービーに。
小さな子どもの歌声は大きな木の木陰に。
彼らは未来でどんな音を響かせるのだろう。
世界のきらめきを託されたふたりがいつまでも眩しかった。

《おまけ》
爆弾発明家の少年が活躍するシーンが好き(笑)
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