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フレンチ・カンカンのcyphのレビュー・感想・評価

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)
4.0
なんてなんてアンバランスな映画なんだ!!ムーランルージュとフレンチカンカンの創生秘話(虚実&ロマンス含む)なんだけどムーランルージュつくろうとしてるプロデューサーおじ以外全員の駆動力がくそみたいな嫉妬心のみなのでラストへたどり着くまでの無用なストレスすごいんだけど、オープニングナイトの狂おしい熱狂、スカートのフリルを振り回して踊り狂うカンカン娘たちの眩しさはめちゃめちゃ最高でもうなんでもいいわ!涙 となってしまった 待ちわびたフレンチカンカンに湧いてるフロアを写したカメラの奥から群衆を掻き分けてカンカン娘たちがやにわに舞い入ってくるあのカット、非日常が不意に分け入ってくるホラー感と素晴らしいものが爆発的に花開いてく瞬間をスローで見てる高揚、これが映画だ!!となって泣いてしまった あの瞬間だけ☆5.0です…観てよかった

あとしょうもない嫉妬起因のあれこれ見せられるのはぜんぜんおもんなかったけど絵はずっとぴかいちよくてさすがだった あと急にめちゃ求婚してきた王子の国、どこだか知らないけど"たばこと羊とバラの国"って素敵すぎて代わりにその求婚受けさせていただけませんか?となった

2017年のパリ旅行、完璧な身体・完璧な演出・完璧なダンスでおなじみクレイジーホースにすっかり持っていかれちゃったはもののモンマルトル・ムーランルージュのあの猥雑でハッピーな空間もそれはそれで楽しかったよねというのも思い出せてよかった 賑やかをありがとう
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