ロボット・ドリームズの文脈と、木下惠介版楢山節考の文脈からいよいよこの往年の名作を観るタイミングが来たのだと知り鑑賞 聞いてた通り恐ろしくキッチュでサイケなミュージカルだ!ヤバすぎる撮影秘話の方を先に>>続きを読む
なんかよさそうって思ったその夜に好きな人間と近所の映画館に観に行けてまるっとよかった シンプルすぎるロボットとシンプルすぎる犬とが踊ってるだけでこんなにも直接こころを揺さぶられて顔がびしょびしょになる>>続きを読む
この舞台設定で全編オールセット撮影なの気が狂ってる 同じセットで楢山節考100バージョン撮られてほしい…… 隣の家の白米を盗み食いして叱られる可哀想な宮口精二 とにかく白米をあぐあぐ食べたくなる けさ>>続きを読む
神保町シアターの田中絹代特集で鑑賞 原作についてざっくり予習した上で臨んだけど、その取捨選択とクローズアップとが生々しく際立ちよかった なんといっても安寿の入水シーン 時が止まる美しさってこういうこと>>続きを読む
岐阜は柳ヶ瀬商店街のロイヤル劇場、35mmフィルム映写機のみで上映し続けてる名画座(!)を目的地のひとつに定めてこの作品を観に行った 大人600円という価格設定がタイムスリップ感を増す 知ってる俳優が>>続きを読む
原作ものだからもあるだろうけどこれもブレッソンぽくはない、別れたての男女の陰謀や執着の話 教会を飛び出した新郎が車の角度変えるために何度もバックして戻ってをするたびに諸悪の根源の元カノがフレームインす>>続きを読む
いつか観たいと思ってた作品が映画館にかかるとうれしい あらすじもシュルレアリズムの文脈も繰り返し耳にしてたけど思ったより過酷サバイバルでストレスフルだった とにかく時間が弛緩したまま飢えや不安や攻撃性>>続きを読む
これもDVD貸してもらって観た ブレッソン、長編デビューこんなドラマドラマしてるんだ!とびっくりしつつ怒涛のラストでしっかり刺される 女子修道院モノ、すぐ思いつくのはベネデッタやリヴェットの修道女とか>>続きを読む
友だちにDVD借りて鑑賞 やっぱりブレッソンってもうシンプルにかっこいいな オープニングクレジットのジャンヌの母の背中に男2人の手が添えられてるショットからその筆致と美学がありありと伝わって痺れる 『>>続きを読む
友人が助監督してるので鑑賞 あらすじ聞いたときはついていけるかしらと思ったけどカメラがずっとよくて(後期ゴダールみたいな透明感とコントラスト)引き込まれながら観た 目を開けながら見る夢 映画の文法、あ>>続きを読む
数晩に分けて寝る前に少しずつ観た 映画史の予習にと思ったけど映画史まだ自分には早いかもと不安になる キートン、めまい、アトランタ号、リュミエール、カラビニエ、、断片すぎてぜんぜん覚えてられない アラブ>>続きを読む
マイオールタイムベストネオレアリズモことウンベルトDがいつの間にprimeに来てる!!となって再見 やっぱりこの映画のことが本当に好きだ 自分の命が犬1匹分の重さになっちゃったことがあるひと(ある気が>>続きを読む
こてこてセカイ系だ 世界の陰惨さや残酷さに憧れを持ちつつふたつのお城を父の遺品のバイクで行き来しながら優雅に去勢されて暮らすボンボンの若造が、都合よく飛び込んできてくれた"顔"ことイザベルの"おかげで>>続きを読む
ひとは与えることでしか得られない、他人の中に見る自分のことしか(あるいは失われた家族の影しか)愛せない てことをしつこいくらい描いててそりゃこんなんいい映画ですわ スケート ボウリング 駐車場のチェリ>>続きを読む
特集上映最終プログラムに観たかった遺作!と鼻息荒く観た、4つの寓話が舞台の中で順に演じられるのだけど1,2話でおん?となり、3話でおお!となり、4話で号泣 ルノワールこそ寛容という美徳、自由への信念の>>続きを読む
初カラーでこの映像美!と感嘆する ずっと続くモノローグに思春期の少女とわたしの鬼門がふたつも揃っててのめり込むのは難しかったけど、インドの河のスケッチには心底惚れ惚れした 木下惠介は本作に感銘を受けて>>続きを読む
奇妙な戦争で意識して以来ずっと観たかった作品 「NYを拠点にする私ですら悪夢にうなされます ハイファの友人の悪夢は敵ではなく自分自身だそうです パレスチナの悪夢 それが出発点 約束の土地 許し合うこ>>続きを読む
濱口竜介&三宅唱アフタートーク付き回で鑑賞 ルノワール特集に連日通うことで昨日観た『この土地は私のもの』に引きつけて観れてすっごくよかった 敗者がその尊厳を守るための唯一の手段、それは脱走 休戦中とは>>続きを読む
ラストのスピーチ以降ぼろぼろ泣いてしまい飯田橋駅までしゃくり上げながら帰った ルノワールが渡米後にナチス占領下の祖国を舞台にとった作品 ドイツ軍の恐ろしさではなく、ドイツ軍の支配にアレコレ言い訳しなが>>続きを読む
これも同じくリクエストしたらFilmarksが作品登録してくれたみたい ハイファのアラブ人地区でイスラエル人として暮らすアラブ人女性たちへのインタビュー短編 ハイファの美容室で見習いとして働き、洗髪を>>続きを読む
いつの間にFilmarksに登録されてたのに偶然気がついた(お問い合わせフォームでリクエストしたのが通ったのかも) ユダヤ人学校、アラブ人学校、そしてユダヤ人とアラブ人が共に学ぶイスラエルの共学校での>>続きを読む
『ゲームの規則』で『黄金の馬車』でちょびっと『ラ・マルセイエーズ』だ、最高!最初ちょっと話が複雑でポカンとしていたけど、最早説明不要と言わんばかりにあらゆる運動(それは部屋を跨いでの追いかけっこでもあ>>続きを読む
こんなん泣いちゃう、ネオレアリズモの遺伝子とルノワール印の舞台=人生の二重構造とがアンナ・マニーニャという身体を通して交わり爆発してる ルノワールが旅一座という奇妙な存在を愛していてうれしい たとえば>>続きを読む
呪われた遺伝を抱えたジャン・ギャバンと呪われた過去を持つシモーヌ・シモンの不倫の愛 ちょうどアリバイがなくて言葉遣いが粗暴ってだけで冤罪にかけられる役回りで登場するルノワールが犯罪的にチャーミング つ>>続きを読む
現代の映画作家シリーズ 『ジャン・ルノワール 第三部 規則と例外』の予習のために再見 オクターブがルノワールって知ってから観るとますますこの野郎、最高♡ となる オクターブが一発逆転の夢を捨てて現実>>続きを読む
ミシェルシモン劇場だ コルドリエ博士しかり、人間社会に獣を紛れ込ませることで人間社会の形骸化しかけた輪郭をシニカルかつユーモラスになぞってる "良識のある"小金持ち家庭をミシェルシモンが縦横無尽に跋扈>>続きを読む
ミシェルシモンが女を殺すシーンの静かに血が煮えたぎるかんじ、最高!!フレーム内フレームという演劇装置として、あるいは外と内とを繋ぐ停留点としての「窓」の映画だ 冴えない会計士としてのルグランと愛人を囲>>続きを読む
ドロシー・アーズナーはサレ妻の孤独・絶望・見栄・喪失感・幸せの絶頂から突き落とされた先で唯一手に残る自分らしさを司る美徳(たとえばそれは頑固さとか)をミニマルかつ的確に描いてくれてそれがほんまにありが>>続きを読む
前半はもだもだとするけど列車事故のところから加速度的に面白い!内気な主人公の妄想に過ぎなかったアリゾナ・ジムが組合みんなの夢となり希望となり仲良く表紙用の撮影して物語にみんなを登場させて映画化記念のパ>>続きを読む
『第3部 規則と例外』の予習のために観た 観てきたルノワール作品の中でもダントツに群衆群衆そして群衆 ひとりの脱走者から物語が動き出し、そしてマルセイユ義勇軍が結成される 彼らの無邪気な人のよさ、パリ>>続きを読む
原作をなぞるだけかと思いきやマッチを擦って夢空間に入ってからはめくるめくシュルレアリスム的ファンタジー空間へ まさか運命のひとと死神とが雲の上で騎馬追いかけっこまであるとは 美しい男が入っていった裕福>>続きを読む
アジアンドキュメンタリーズでいくつかイスラエル・パレスチナ問題をめぐるドキュメンタリーを観てきたけどこれがいちばんひとに薦めたくなる作品だった 第二次インティファーダが起きるまでの比較的平穏な時期だっ>>続きを読む
ルノワール、こんなんも撮るんだ!ていうパニック映画的なSFサスペンス 冒頭フランス国営放送局にルノワールが招かれてスタジオ入りするとこから始まるのがギトリみたいなお茶目さでいい 手に負えない危険人物オ>>続きを読む
ルノワールの演技指導と合わせて観ることでルノワールが30年代の頃から既に一見大らかにしかしその実極めて厳密に映画を演出していたかがわかる カット!の代わりにボン!メルシ!で毎回切るのが気持ちよくて、さ>>続きを読む
3年前に観たときはいまいち良さわからなかったけど改めて見直したらたまらない スクリーンで観たからか、単に二度目だからか こんなに欲望や浅はかさや煌めきをフラットに撮ることもできるんだね 全体通して大ら>>続きを読む
すごく観てよかったけど、ここまでパレスチナ側が妥協に妥協を重ねて、殺し合いではなく和平を、と口々に言い合って結ばれた和平合意も結局イスラエルのガザ侵攻ではちゃめちゃに反故されるんだよな〜〜と思うとハー>>続きを読む