cyphさんの映画レビュー・感想・評価

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お早よう(1959年製作の映画)

4.7

「大人だって余計な事いってるじゃないか、こんにちは おはよう こんばんは いいお天気ですね」小津といえば様式美、意味を含まず形式的でだからこそ美しい交流の在り方のひとだと思ってるけどそれをここまではっ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

2.5

面白い映画って言葉に三谷幸喜的・テラスハウス的・要はテレビジョン的な面白さが含まれる可能性があるってことを忘れてた ほんとに心底そういうのに興味ないんだ 観ていながらロメールが、きみの鳥はうたえるが観>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.6

前回観たときはいちばんど真ん中ストレート球という印象だったけど、改めて観るとアンリの邪悪さがかなり異色で(クレールの膝の主人公よりもひどい)とりあえずおすすめリストからは外れるな、となった それにして>>続きを読む

緑の光線(1985年製作の映画)

5.0

「ところでゆきさんのロメールベストはどれなの?」と昨晩聞かれ、「いままでは『緑の光線』って即答してたけどそろそろそういう年頃ではなくなってきてると思ってて…『パリのベンチ』とか『飛行士の妻』とか…考え>>続きを読む

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.8

4年ぶり3度目にしてやっと良さがわかった、劇薬みたいな面白さとは違うけどこんなによかったか…涙 となりました ブロンシュとレアっていうそれぞれに魅力的なふたりが軽やかに友だちになっていく過程もいいし、>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

4.7

2018年冬オールナイトでうとうと観て以来だったけどこの4年の間にすっかり自分ごとになっちゃって…ほろり て感じだった 当時は束縛を嫌うルイーズに対して同情的、そういうスタイルもあるのにね みたいな気>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

4.7

最近わりかし義務のように映画観てしまっていたので久々にこころを燃やしながら自分ごととして映画観る感覚を味わえてとてもうれしかった!トリュフォーの作家性て正直よくわからないなと思ってたけどテンポがよくて>>続きを読む

光りの墓(2015年製作の映画)

3.8

新文芸坐オールナイトにて5年ぶり再見 やっぱり後半は寝たり起きたりを繰り返してしまったものの、ブンミおじさんとはまた別の方法で前世や死者との交信というものを描こうとしていて意欲的な作品だったとわかった>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.1

新文芸坐オールナイトにて35mmフィルム上映 過去に光の墓だけ観て、みんなの言うアピチャッポン=深くて暗くて豊穣な緑ってイメージはどこから来るんだろう(少なくとも世紀の光でも光りの墓でも緑はくすんだ色>>続きを読む

世紀の光(2006年製作の映画)

3.5

新文芸坐オールナイトにて これだけ最後まで起きていられたけど催眠状態入る前に折り返し2周目入る仕様だからにほかならず、正直いちばんピンと来なかった 都会の病院では歌手をやってる歯医者とDJになりたかっ>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

3.8

これは映画というもので、誰かがこの世界を地球上で用意してカメラが回されてこの映像が出来上がってるんだって言い聞かせながらでないと3時間最後まで耐えられなかったと思う グロ映像とかとは一線を画したしんど>>続きを読む

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.5

カラーだしお金かかった絵も多いしこっちから観ればよかったのか…!てなったけどやっぱりいまいち乗らせてくれない思わせぶりな緩急でもやもやしたままなのは変わらずだった…車が軽率に事故りまくるのもお姉さんが>>続きを読む

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.5

最後の花火小屋に火をつけちゃって夜の海辺でひとり花火まみれになるやつがいちばんわくわくしたし綺麗だし危なくて面白かった ジャック・タチ続けて2本観たけど犬がお利口にいい仕事していていいな

全体的にテ
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.8

撮影も照明も美術も頭おかしくなるくらいよかったしクロチルドも超絶美だったけど男のそれは一体なんなんだ、ファムファタール言うけど結局魅力的な女の周りで男が勝手に自滅してメンヘラモラハラストーカーに堕ちて>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.5

なんかあんまりハマらなかった、デニス・ホッパーきれい、絵も全体的にきれい 以上の感想が持てない…あと音楽もなんなん ポラロイドでセルフィーしまくったり海辺で救急車燃やしたりテンションの振れ方のよくわか>>続きを読む

小津と語る Talking With OZU(1993年製作の映画)

3.0

世界各国の監督のもとを訪ねて小津作品について語ってもらうという没後30年記念作品、らしい 正直アキ・カウリスマキ以外はそんなに大したこと言ってない(そんなに大きく影響を受けたというわけでもなさそうだし>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

3.7

新文芸坐の山本富士子特集での一日限りの上映行けなくて残念…となってたけどこれは特に家でひとと野次りながら観るくらいがちょうどいいタイプの小津だったのでこれはこれでよかった気がする 娘の結婚を案じる父、>>続きを読む

SLEEP マックス・リヒターからの招待状(2019年製作の映画)

4.2

予告見てなんとなく気になりつつそのままにしてたところを新文芸坐一夜限りのレイトショーで!?となって俄然観に行った、新文芸坐の重低音響くふかふかゆったりシートで観ることができて泣くほどよかったです 思い>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

4.2

映画に聖地というものがあるとしたらそれは小津安二郎の作品群だろうと語るヴィム・ヴェンダースが小津の死後24年が経ったバブル期の東京を夢遊病的に練り歩く映画 当時の東京は異邦人でもないわたしたちにすら奇>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.6

最後のカーネギーホールでのライブシーン、この世にこんな素晴らしいことがあるんだ、の感動でなんかぼろぼろ泣いてしまった いまの自分にまだこんな感受性が残ってたなんてという驚きもある

忘れられたキューバ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

『ハッピーアワー』をすべての映画の原点に置いてる程度には濱口竜介フリークのつもりだけど『寝ても覚めても』は技巧的すぎて大して乗れず、商業第二弾の本作は果たして…のわくわくと共にシネコンへ駆けこんだわけ>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.5

少人数の現場で和を見出すやつプロ意識ないやつふざけて不安全行動とるやつ食べ物で遊ぶやつアレルギーなのでちょいちょい厳しいシーン多かったけど、基地のごたっとした部室っぽい感じやオフのおじさんたちは見てて>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

-

作品の中でも外でも時間が前に進んでるのが信じられなかった 進めど進めど地獄

トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.2

ダンスよかった ジンジャー・ロジャースめっちゃきれい ラストのスカートぶん回しダンスもよかったし乗馬服で雨宿りしながら踊るシーンもよかった

いままで観た中でいちばん若いアステアだったけどやっぱりハラ
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.0

ネオレアリズモの出発点、ヌーヴェルヴァーグの生みの親、若きフェリーニの足跡、イングリッド・バーグマンのスキャンダラスな大恋愛の幕開け…様々名前を聞く作品なので正直義務感100%で観たけど、予想を上回っ>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

ミソネタの雪景色じゃなかったらふーんってなってたと思うけど、ミソネタの雪景色が舞台だったのでかなり楽しんだ みんな肌が汚くて防寒してて喋り方が変(訛り?)なの味わい深くてよかった 彼らには大して変わり>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

ベルトルッチリベンジ、と思ったけどやっぱりいまいち肌に合わない 脚本も映像も技巧的な昼ドラとしか思えなかった ファシズムに傾倒していく男の話、というにはファシズムの解像度死ぬほど荒い(ていうかどっちに>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.2

初コーエン兄弟でしたが お、おもろ!面白さの飽和濃度って実はこのへんなのでは??と思った それぞれの思惑がかっちりハマってあらゆる伏線が綺麗に収束していって驚きのラスト、とかはもう全然お腹いっぱいで、>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.0

死ぬほどつまらんかった…性欲のはなしなのに性欲の発露が型にはまりすぎ 上映禁止になった過激な映画と聞いてたけどそれもぴんとこない、アナルセックス=禁忌って感覚を共有できてないからなのかもしれないけど(>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.1

感動系のやつは乗れなかったらどうしようの恐怖心から年単位で後回しにしがちなんだけど、ロベルト・ベニーニという役者を通してならいけそう!と機運が高まりようやっと観た いい話はそんな興味ないんだけど、いい>>続きを読む

女と女と女たち(1967年製作の映画)

3.7

変だ!自転車泥棒の監督がシャーリーマクレーンに七変化させてコメディを???と思って観たけどその外枠以前にストーリーもカメラや音楽の使い方も変だった 奇妙であればコメディ名乗れるって思ってるんだろうか?>>続きを読む

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.0

なんてなんてアンバランスな映画なんだ!!ムーランルージュとフレンチカンカンの創生秘話(虚実&ロマンス含む)なんだけどムーランルージュつくろうとしてるプロデューサーおじ以外全員の駆動力がくそみたいな嫉妬>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

3.8

アパッチ襲撃シーン、ふつうにスタントマン何人か死んでるのでは???てなって凄かった 文字通り命懸けのアクションなので息を飲まざるを得ない…カメラもぎょっとさせるショットが突然挟まったりで侮れなかった >>続きを読む

踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

3.7

こんなんでいいんですわ!てなった やっぱりジーン・ケリーが最高 24時間の自由行動を許された水兵3人がニューヨークを駆け回ってそれぞれにぴったりの美女3人を見つけて踊るはなし フランク・シナトラの役が>>続きを読む

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.2

変な話だった…アステア『恋愛準決勝戦』『パリの恋人』しか観てないけどなんか、なんで毎回こんなストレスをかけられないかんのでしょう…?て気持ちになる なんでアステアの作品は毎回こんなハラスメントぽいの?>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

公開当時あらすじ見てふーん面白そうと思ってからもう7年も?経ってしまったけど期待通り面白かった がちがちに管理されたホテル生活も面白かったけど、脱走後の恋愛禁止独身テロリスト集団に入ってからが特に面白>>続きを読む

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