フィルム映像特有の粒子の粗さに懐古趣味を満たしつつ。
飽和状態に在るが故の飢餓感がべったり貼り付いているみたいな、当時の空気感が映り込んだ都会の場面にゃ痺れまくったんですけれども。
テレビマン同士の夫婦が中心の物語ならそのどこにもあたしが感情移入出来る場所はなく、後半の畳み込みに感心を思っても正直見慣れた展開、詰まりが能動的に観られない以上は。
まぁこんなもんよね、と思ってしまうわよね。
言わずもがなVFX原理主義を譲る気はないんだけれどもでもやっぱ、まぁこんなもんよね、と思ってしまうのよね、映画好きとして長生きしてしまったその功罪として。