自分が子供の頃、テレビでやっていて何度か観ていたが、この度、アマゾンプライムの有料レンタルで、高画質化された本作をしっかりと観た。
凄い映画だ。
1970年の作品だから終戦から25年後。
まだまだアメリカには戦時中の軍用機が現存していて、本作で飛行している。
日本軍の飛行機はゼロ戦はじめ3種類を、似ている軽飛行機を改造して日本海軍航空隊を再現している。
それらが実際に大量に飛行している光景が凄い。こんな映画はもう作れない。
またWikipediaで調べたら、幾つもの重要なエビソードのある映画でもあった。
旧機の飛行訓練で2名死亡とある。
日本国内に実物大の戦艦艦橋を造ったという。冒頭のシーンだと思うが圧巻だ。
米軍B17爆撃機も多数登場し、日本軍急襲後、片側車輪での着陸シーンまである。
ハワイ基地の破壊シーンもとてつもない。
また音楽がジェリーゴールドスミス。カッコ良く渋い音楽だ。
黒澤明監督が途中まで日本側監督を務めたが、その後に降板。様々な問題があつたと思われる。
日本軍を高い精神性と良心的に描き、米軍上層部を怠慢に描いており、私達からは貴重な作品だ。20世紀フォックス映画なのにそういう描き方なので、米国ではヒットせず。そんな映画に米軍が無償協力したと下院議員から追求され公聴会も開かれたとのこと。
開戦までのやり取りが長過ぎるとの批判もあるが、日米の政治のやり取りは見応えがあり、勉強になった。
