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サマー・ナイトのRenkonのレビュー・感想・評価

サマー・ナイト(1982年製作の映画)
3.0
原題は「A Midsummer Night's Sex Comedy」
セックスレスの夫婦、医者と看護婦のアベック、結婚を控えた老紳士とその彼女という、
悩みや過去を抱える6人の男女が郊外の別荘を舞台に、バカンスを楽しみながら入り乱れるというお話。
ウディアレン版「テラスハウス」である。(適当)

その後の「恋のロンドン狂想曲」などに通じそうなものも感じたが、根本的な違いとしては「郊外の別荘」という一つの箱庭に入れられた6人の大人の男女を描いたということだろう。
男と女の関係って大人になればなるほど混沌と化すというか、自分の知らない間にちんこまんこの関係がおっぱじまってたり、いつの間にか関係が終わっていたりする。
島耕作も「みんな、業の深い人生を送ってるなぁ」と言っていたが全くその通りだなぁと大人になってから気づかされた。まぁそういう混沌にとっくに浸かってしまっているんだけどさ。

さて、映画の感想としてはキャラクター達の描き方がイマイチ定まっておらず、ストーリーに入りこめなかった。
とりあえず、ミアファローが無駄にモテていた。
医者ののめり込みようもよくわからなかったし、アレンの気の転換具合もよくわからなかった。

そもそも、中途半端にロマンチックを描いているのがあまり好きじゃないので(過去や未来を映し出すなんとかボールはいらなかったんじゃないか?と思う)
大人の男女が入り乱れる様を、もっと下世話に描いて欲しかった。

また、アレン特有のシニカルな笑いも少なからずあるものの、そのパンチは弱かった。
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