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色情妻 肉の誘惑のRenkonのレビュー・感想・評価

色情妻 肉の誘惑(1976年製作の映画)
3.5
滝田洋二郎の「タイムアバンチュール」もだけど、ロマンポルノとSFって実は相性がいいんじゃないか。。と思ってしまう。

雑居ビルの中の占い館という怪しさのディテールがともかく好きだ。
今の世の中も数え切れないほどの雑居ビルがあって、その中に計り知れないほどのテナントが入っていると思う。
前にテレビでそんな雑居ビルの一室に突入取材するイカした番組があったが、怪しいメイドカフェとか、怪しいスナックとか、まだまだ僕が知らない世界がこの日本という小宇宙には沢山存在するようだ。

メッセージ性もなけりゃ、説教くささなんかもこれっぽっちも無いけど。くだらない小ネタを散りばめながら(ファックと呟き続けるオウムとか)この夫婦に対してのほんのりとした温かさを感じるラストが、なんとも居心地の良い(オープニングの柔らかい劇伴も好み)映画だった。
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