矢野竜子

あるじの矢野竜子のレビュー・感想・評価

あるじ(1925年製作の映画)
4.3
100年前から人間って
全然変わってないと思わされる。
去年公開されたバービーよりも
メッセージ強い。
カメラ目線で説かれる、男はいかに馬鹿か。
そして100年前なのに抜群に面白い。
市井の夫婦の暮らしにこそドラマがあると
捉えていた部分に先見性を感じる。
鳥の映画的モチーフも変わっていないし、
扉のサスペンス性も変わっていないし
小道具の豊かさも凄い。
家事の細かい作業の連なりの描写に
感動してしまう。ここにこそ映画がある。