カッキー

第九軍団のワシのカッキーのレビュー・感想・評価

第九軍団のワシ(2010年製作の映画)
3.6
ローマ帝国が管轄するブリタニア(現在のイギリス本土)の北側に、ハドリアヌス帝が築かせた壁があり、その壁より北には蛮族と呼ばれる部族が住む地域(現在のスコットランド)があった。
そこに昔、進軍した第9軍団5000人は帰って来ることがなかったのだが、その軍団を率いた父親の息子マーカスは、一族の汚名返上と、ローマ帝国のシンボルである鷲の飾りを取り返すことを画策することになるのだが...
いつの時代も、力で支配する国は身勝手だと思った。
蛮族からすると、ローマが勝手にやって来て、自分たちの土地を奪いにやって来たもんだから、殺すというのは防衛するためには仕方ない行為なんだから。
人類の歴史なんて、一国が一国を蹂躙して、栄えて、また奪っての繰り返しである。
人間の底がない欲望は怖い。
今のロシアがそうだし、21世紀にそんなことやるなんて、現代国家として失格だろう。
どんだけ学ばないのか。
鷲の飾りというシンボルを取り返すために、人を殺して、奪い返せば英雄なんておかしな話だ。
そこには必ず血が流れるのに。
とまあ、過去の歴史に対しての嫌悪だらけではあったが、好きな俳優人が出てたので観てみた。
今の時代の日本に生まれて良かったと、改めて思った。
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