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まだまだあぶない刑事のLCのレビュー・感想・評価

まだまだあぶない刑事(2005年製作の映画)
3.7
面白かった。

横浜の外… ていうか、日本の外におる…!と驚くと、他にもたくさん驚くことが出てきて結構驚いた。兎に角驚いたことが伝わればいい。

署内も人の立場も目新しくて、今までで1番時の流れを感じた。
後輩くんがその椅子に座ってるだと、じゃあもう「女紹介する」戦法使えないのか、いや何か、先輩が先輩だからどうだろう。そんなわくわくもあった。
薫さん(やっとお名前覚えた)も主要2人も、期待できる後継者が現れたのかな、的なわくわくとか。
あれ、じゃあ、男上司さんどこ行っちゃったんだろう… そんな疑問も出たりして、結構すぐ引き込まれた。元気そうだった、何より。
女上司さんは、何だかスッと今の立ち位置を理解できた。貫禄の賜物なのだろうか。

ふと、いつからポカリ飲まなくなったんだっけ、と思い至った作品でもあった。
缶コーヒーとかミルク一気飲みとかと共に、ポカリもなかなか存在感あったよなあと思い出す。
でも公園のちっちゃな車の中で真面目な顔してるのは、初めて見たかも。面白かった。
大道芸に参加しているところはとても笑った。しれっとしとる。流石。

これまでもたくさんの人が亡くなってきたけれど、亡くなった人のことを想って悲しむ場面に結構しっかり時間を割いていたのも印象的。ショックなことがあってもパリッと切り替えることが多かった気がするので。
犯人たちとの関係性も、今までよりずっと深かったかもしれない。

2人なら爆発しても大丈夫、そう訓練されたわしだけれど、2人以外の人はダメだって!とハラハラさせられた。
ハラハラするんだけれど、やっぱりクスッとさせてくれる。そうだった、ピンチの時ほど、彼らのコミカルな会話は冴えるんだった。
薫さんも相変わらずのオシャレっぷり。オシャレっていうか、まあいいか。ペッと投げられたカードには、うっかりわしも騙されたぜ、笑ってしまった。

そっかあ、もう五十肩に悩まされる描写が入るんだ、本当に年月が幾つも過ぎたんだねえ。
あぶなっかしいまま、2人も定年退職を迎えるのかな、なんて、これからのことも楽しみになる作品だった。
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