こまち

花とアリスのこまちのレビュー・感想・評価

花とアリス(2004年製作の映画)
4.5
友達との他愛ないノリ、嘘から始まった、先輩と花とアリスの不思議な関係。
あどけなさが残る思春期の初々しさが瑞々しく描かれている。

花の嘘が強烈だなと最初思ったけど、中高生の時の突拍子もない言動を後から思い出して、かなり恥ずかしくて情けない気持ちになるあの感覚だった。

花とアリスの親友だからこその心の通い合いがあって、ずれが生じても自然と引き戻す力が働いて、磁石みたいに反発と引き寄せを繰り返して保たれるちょうどいい距離感。

アリスが電車で父親と別れるシーンや、花が必死で涙を堪えようとしながら先輩に真実を話すシーンでつい感涙してしまう。
蒼井優と鈴木杏の自然体の演技がすごい。2人とも可愛い。

現実と非現実の狭間みたいな独特の空気感が魅力的。
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