オトマイム

花とアリスのオトマイムのレビュー・感想・評価

花とアリス(2004年製作の映画)
4.3
いくつか未見のものはあるけど、今のところ岩井俊二監督作品の中でいちばん好き。
ある意味ファンタジーなので、若干無理がある展開も許せる。

ほんの一瞬で過ぎてしまうレアな時期の、花とアリスふたりのみずみずしさ。二人の絶妙な間、会話が心地よい。岩井監督は少年の心をそっくり箱に入れて大人の自分に運んでくることができた稀有な人なんだろう。
そして、終盤のあのハイライトシーン。岩井監督は輝いている女の子を美しく撮る天才だ