ミーミミ

花とアリスのミーミミのレビュー・感想・評価

花とアリス(2004年製作の映画)
4.0
世の少女の初恋の相手は紛れもなくお父さんです、笑

岩井俊二さんは恐るべき監督さんですね

そんな女の子の微妙な感覚と成長を、リアルさの中にさりげなく織り込むなんて

それも、ありとあらゆる小道具を配しながら

そして最終的には、役者さんの演技力で魅せる辺り、もう感服です


ー私の場合

アリス(蒼井優)と父親(平泉成)の鰻屋からの公園デートのシーンで完全に持っていかれましたー


訳あって、アリスは父親と離れて暮らしている

そんな父が高校の入学祝いに万年筆をくれた鰻屋で

あれだけお父さんに万年筆のくだりをしゃべらせて、笑

「引き出しの奥」のキーワードと

「まっ!お守りっていうことで」と締めくくせ

茶みせで
「ところてん?キライじゃなかったっけ?」
「ん?そんなの昔の話じゃん」

お父さん定番のトランプの手品、海の思い出

拾った携帯でわかる「お父さんの中国語」
父の「なーんか、いい事したな」の後の娘の嬉しい笑い


電車での「ウォーアイニー」

お父さんの「サイチェン」


ーもうダメだ!涙がヤバい!好きすぎるよー




ダブル主演の鈴木杏ちゃんと蒼井優ちゃん

二人の飛びっきりに好きな顔は

鈴木杏ちゃんは舞台裏の告白のアップ

蒼井優ちゃんは、
「これ、ほんとにあそこで見つけたの? ウソー!」の笑顔、そして泣き

もう、ポストカードにしたいくらい大好きです!!


あり得ないくらい、この映画を愛しすぎたので、こんな感じ、お許しください、笑



高校1年生の女の子の感じと、少女から社会を少しずつ見ながら大人の階段を昇る感じを、こんな風に表現できる岩井俊二監督は、やはり皆さんが仰る通り、すごい方ですね。

唯一無二という言葉も頷けます!


最後に、この映画のラストのオーディションシーン

蒼井優ちゃんのバレエは圧巻です!

天使が居ました!!

ぶれない美しいアラベスク!!ここにあり!!
ミーミミ

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