あおい

バトル・ロワイアルのあおいのレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
3.0
私は物覚えが非常に悪いのですが、公開当時の2000年の雰囲気は今でも覚えています。いじめ、登校拒否、学級崩壊、キレる17歳。若かった私には、じっとりと肌に鬱陶しい熱がまとわりついているような時代に感じられました。

今見ると設定もガバガバだし、吹き出しちゃうような格好の悪い演出、薄ら寒いナルシスティックな価値観でベタベタに塗りたくられているものの、従順な男子たちの実らない恋の愚かしさや、投げ出される女子たちの生足が、恋と友情と同列に並べられる悪趣味さはやはり良い。

お気に入りのシーンは、灯台のところ。ズッ友的な気味の悪さをマシンガンで血塗れにしちゃう爽快感と、女子たちの危ういバランスが一人の男子が登場することで一瞬のうちに崩れ去る儚さがリアル。

2000年代前半に思春期を過ごした年齢なので、ちょっとまともに評価できていないのは自認した上で3点。
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