浅野公喜

バトル・ロワイアルの浅野公喜のレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
4.0
小学生当時は年齢制限で観に行けず、鑑賞した母が買ったパンフレットや母がレンタルしてきたドキュメンタリーのビデオや原作を観たり適当に読んだりしてお茶を濁して(?)ました。

当時その内容が物議を醸していたので、自分の想像の中で凄い残酷で怖い作品と思っていましたが、今観るとそこまでのものではありませんでした。
想像が実体を超えてしまったのかも。


終わりまで観ると「生きる」という事に執着するんだ、というような良い意味での説教臭さが意外と感じられました。実際に戦争を体験した世代である深作監督らしさかもしれません(監督の年齢を考慮すればちょうどこの映画の登場人物たちの同じ中学生辺りで太平洋戦争を体験しているはず)。

ビートさんが妙に明るい口調で喋ったりしているのが逆に怖さを感じさせます。 音楽の使い方等、2000年という時代の雰囲気がよく出た作品でもあります。
浅野公喜

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