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コールド マウンテンのyunのネタバレレビュー・内容・結末

コールド マウンテン(2003年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

共に過ごした時間の長さだけが、相手との親密さや幸福度を左右するのではない、と教えてくれる映画。
エイダとインマンの会話は数回で、内容も他愛もないもの。しかし、2人は心を通わせ恋に落ち、どんな辛い状況の中でもお互いを心の支えとして生きている。
エイダの奏でるピアノや戦場でのヴァイオリンの音色が非常に印象的で、戦時下での辛い状況の中にも、時折美しい輝きを感じる。たとえ目の前に幸せがなくても、幸せな思い出や希望さえあれば、強く生きていけるのかもしれない。
インマンが脱走してからのエピソードはどれも観ていてキツい。最後も亡くなって残念…だけど戦争とはこういう事なんだろうな。敵だけではなく、味方のはずの義勇軍とやらが悪なのも観ていて嫌なものがあったが、事実でもあるのだろう。
どんな状況でも、最後エイダや生き残った皆が助け合って強く生きているのが救い。いまある日常を大事にしたいと思った。
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